師範会について

調理技能士個々の技術と実務歴を証明し、社会的地位の確立を目指します

調理技術技能評価試験を国(厚生労働省)で実施した背景には、近年にわかに高まってきた食文化への対応の現れであることは言うまでもなく、今、日本料理の調理技術の向上は目覚しいものがあります。その評価が世界的視野で広がりつつあることは当然のことで、私どもはその真価に応えなくてはならないのです。

全国日本調理技能士会連合会が調理技能士の職業能力開発事業として師範会を設置し、すでに第33期生(2016年現在)を迎えることになりました。また、近年は「食育基本法」の制定にともない、調理技能士が国民の食育推進運動の重要な担い手として期待されており、グローバルな時代に対応する熟練調理師の生涯訓練に充分役立てるものです。

調理技能士個々の技術と実務歴を職階制(師範制度)で社会に証明し、生涯にわたり職業の安定と社会的地位の確立を目指すものです。また、師範制度の使命は、技術技能の地域格差をなくし、職業に対する自覚、相互の連携、社会の期待に応える後進の育成と、その目的は数多くあります。

日本料理は、永い歴史と伝統の中で培われてきたが、料理の祖神山陰中納言御嫡流、四條司家第41代 四條隆彦卿を名誉会長にお迎えしたのも、師範制度の証しです。また日本料理の史実、故実、定式を学び修めるために、日本料理の史実研究の権威、故阿部孤柳先生編纂になる『庖丁軌範』を師範伝書と定めたことも、日本料理の師範の格式を表しています。

師範会を日本料理の技術を支える総本山として位置付け、日本調理技能士たる者、特に技能士会の役員につきましては、挙げて師範会に入会し、日本料理の発展と、技能士として生涯、能力開発に努めることこそ大切なことです。ぜひ師範会へ入会し、日本調理技能士の誇りを持ちましょう。

(一社)全国日本調理技能士会連合会
会長 片田勝紀